ゼロイチdeキャンプ その2

全員が集合したところで、宿泊施設の利用方法をお姉さんから聞く
そのあとまず最初にしたかったのが、ほっとしながらお茶を飲むこと
みんなでお茶を飲んだり昼食や軽食をとって、リアルに会話をする
いつもネット上だからひさしぶり感はないもののやはり生はいい
リアルゼロイチほっとカフェ最高

 

遠いところから集まったし
まずは大人の私たちもゆっくりしたい
ゆったりした大人の様子を横目で見ながら、子ども達は食べる、遊ぶ、自由に動き出す

 

一服が終わる頃、薪割りと火起こしが始まった
慣れてる子がやっていると、やりた〜いと集まってくる
教わることもなく、教えることもなく、なんとなくみんな始めている
もちろん、私は初体験だったけど見ているとやりたくなるもの

京ちゃんファミリー中心に、薪の上に燃えやすいふわふわを置いたり、新聞紙をねじったり、薪を空気が入るように良い感じで積み上げる

 

川遊び後のドラム缶風呂を作ることになった
水を入れようとしたら、自動注水ホースが壊れている
困ったのは束の間、バケツリレーが始まった
相手に渡すタイミングはリズムにのり
受け取りやすいように気遣う優しさが漏れる
全員でやるとあっという間で、もっと続けたかったくらいだ

 

ドラム缶風呂の温度も良い温度に温められる
火は料理用、ドラム缶風呂用、五右衛門風呂用と何種類もいる
薪を割り、小枝やふわふわの枯れ草を集めに行く
日常簡単に済ませている料理やお風呂の準備だけど
じっくり時間をかけてゆっくり丁寧に生活をするのも楽しい
みんなとやるから尚楽しい
その時はわからなかったけど
今思えばなんて贅沢で豊かな時間だったんだろうと思う

 

別の場所では野菜のカットが始まっている
慣れているとはいえ、京ちゃんのさりげないタイミングが好き
切りたい〜と子ども達が集まってくる
好き嫌いの多い私が
「その人参は大きすぎる、もっと小さく切って」と言うと
子どもたちから「わがまま」と一喝されたけど
「その半分に切って」
「もっと薄くして」
「分厚すぎる〜」
「1mmくらい細く切って」
そんな会話は自然にできている

 

ご飯を炊く時は目分量の水
手首の皺を目印にこれくらいかな?と言いながら
大きな釜が手作りコンロの上にのる
底が丸い釜がゆらゆらしていると、誰かが小石を差し込む
ちょうど良い石が集まりぴたっと安定した
ちょっとした工夫が楽しい
その工夫がうまくいくと嬉しい

だんだん暗くなってきた
棒を支えている斜めに引っ張っているロープ
灯りがないので足をひっかけやすくなりそうだ
椅子を置いて安全確保するくみちゃん
そんなところに目がいくこと
さらっと今あるもので対処すること
自然にさらっとさりげなくが素敵

 

少し疲れが出てきたら椅子に座って休めばいい
だれかが気づいて、誰かがお茶を淹れてくれる
自分の仕事も決まってない
休んでも、何もしなくてもいい
やりたい人、やりたい時に動けばいい
自然とそんな雰囲気が作れているのが最高だ

 

「パンが食べたい」の子どもの一言から
今あるもので、できそうならすぐやってみるのが私たち
長いバーベキュー用串にホットケーキミックスを巻きつけて焼く
うまくいかなかったら、平に潰してアルミホイルで包んでみる
あるいは、フライパンの上で普通に焼いてみる

「はちみつがほしい」の一言から
はちみつはないけど、味噌を塗ってみる
これがまた面白い味になった
うまくいかなくても楽しめる
うまくいかなくても誠意は伝わる
カリカリの味の薄いパンも、ここで食べると美味しい

 

夜はもちろん大人の時間
「早く寝なさい」の言葉もないまま
自然と寝ていた子どもたちにあとで驚く
私たち大人は、順番に五右衛門風呂を楽しみながら
火を囲み、マシュマロを焼く
それはもう豊かな時間が流れていた

翌日はやまめづかみから始まった
寒いので今回は桶の中のをつかむ
やまめって案外怖い顔をしているので、私は無理だったけど
子どもたちはコツをつかんで、ぬるぬるを掴んでいく

 

そしてやまめを捌いてくれたのが男子
純粋にかっこよかったな
綺麗に内蔵をとって、串にさしていく

 

そして焼く
そして食べる
そして当然美味しい

 

ゆっくり生活すること遊ぶこと
手間をかけて丁寧に過ごすこと
これらを堪能した二日間

その3で振り返ってまとめてみよう

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