「昨日の教室で問題を解きましたが、今日もやりたいと言っています。連続で取り組ませても良いでしょうか」

 

週に、二問であれば大丈夫です。
でも三問目はだめです。

 

そこが、どんぐりの良い所なんです。

 

普通は、勉強というと、やりたいならやりたいと言っただけさせたほうがいいのに。
せっかくやりたいと言ってるのに、今させないで、いつさせるんですか。

そんな声が聞こえてきそうです(笑)

 

私はたこ焼きが大好きで、友人と一緒に100個作って食べまくったら、もうたこ焼きさんの顔を見るのも嫌になってしまいました。

 

大好きでも、楽しくても、やり過ぎるとだめなんです。
できる、解けるからといって、どんどんさせると、いつかはできない問題にぶつかります。

 

どんぐりの問題の素晴らしいところは、
「ごめんね、もうできないの」と言って、まだやりたいと言ってもさせないところなんです。

そうすると、子どもはやりたいのにできない。
次回が待ち遠しくてたまらなくなるんです。
だから、わくわくしながら始められるんです。

 

これを、やりたいと言ったからと言って次々に与えると、
作業や処理になってしまいます。

 

問題を解くことが楽しいのではなく、
早く終わらせるという処理に向かいます。
早くどんどん次に進むことに意義を感じます。

早く解く→なるべく考えずに解く→絵の省略→字が雑になる→ミスが増える

これではとても大切なイメージを楽しむことも、
脱線することもできなくなります。

 

どんぐりの問題の一問の重みは、それはすごいです。
言葉の1つ1つの理解、情景認識、状況把握、感情移入、計算力、忍耐力、想像力、それはもう多くの力を使いながら、じっくり一問を解いていくのです。

 

早く解くともったいないのです。
見えずに、感じずに過ぎてしまうから。

 

お母さんが心に余裕をもって、
大いに脱線を楽しみ、
子どもの絵から、優しさ、希望、好み、願望、辛さを読み取ってください。
ゆっくりじっくり味わう時間を大切にしてください。

 

どうして色鉛筆がいいのですか

夏休みは毎日してもいいんですか

おすすめの記事