金曜日は、瑞江教室。
小2男子K君の工夫です。
まず一行目は、ダンゴムシ市の人口720人を描いてね!の
私の言葉に、「え~っ、720人も??」
と言いながら青い○をとにかく書き出しました。
80個くらい描いたところで、
「やってられない!」と感じたK君。
頭を抱えていたので、
「工夫していいよ。
どんな風に描いてもいいよ。」
と声をかけました。
すると、「お、これならいけるかも!」
と、目をきらきらさせながら描いたのは、
ものさしの目盛のようなもの。
700くらいまでメモリを刻んだどき、
どこまでいったのかわからなくなったK君。
が~ん(゚Д゚;)
しばらく頭を抱えるK君。
「何回描きなおしてもいいよ。
だいぶ見やすくなったね。
工夫していいよ」
とだけ言う私。
こんなことであきらめるK君ではない!
次に、目を輝かせて
「しまった~!
10こで50にすればよかった。
そしたら、こんなにも書かなくてよかったのに。
あ~、しまった~。
720人がすぐ描けた!」
720の目盛の上に、
10の刻みが50に書き換えられ
50,100・・・200,300,400・・・
そして700からは、
10刻みで10ずつになっていました。
K君は、自力で5の塊を作ることに成功!
メモリでいくと、10で50人です。
ここまでで30分はゆうに時間がたっていたでしょう。
でも、720人を数字で「720」とだけ書いていたら?
もし、面倒くさい、無理!と言っていたら?
工夫、試行錯誤することはなかったでしょう。
掛け算の基礎となる塊で考えていく方法を
自力で体得したのです。
これは、面倒臭いと思ってさらに、諦めなかったから。
思考の忍耐力がついている証拠だと思っています。
K君、よく頑張った(´▽`*)
2行目は、男女各々1列に並んでいる絵。
左上に、さらっと描きました。
男子310人、女子510人の絵になっています。
3行目、女の人の列が男よりも20人多いことがわかりました。
ここは、○で囲んで終わり。
最後の行「男の人の列には何人並んでいるでしょう?」
700人?
あれあれ?
答えまではいかなかったけど、
かなり大きなものを得たK君。
思考の階段を上ったね。
まだ、小2の6月。
掛け算も知りません。
でも、工夫できます。
習ってないからわからないと言いません。
こんなの無理とは言いません。
子ども達の力は本当に素晴らしい。
どの子もみんな素晴らしい。
ただ、親である私たち、
指導者である私たちがつぶさないようにするだけ。
伸び伸び思考できる環境をセッティングするだけ。