全ての学習の基本である「言葉」。
最初はママやパパの言葉、家族、そして幼稚園の先生、お友達の言葉などで学んでいきます。
過去の私はとても忙しい生活を送っていました。
当時の私は早口で、笑顔もなかったので、子ども達は私が言っている事がわからなかったとしても聞き流すしかありませんでした。
事実、聞き返したくても怒られそうで、聞き返せなかったと言われます。
ところでゼロイチ教室では、算数の文章問題を全て絵に描いてもらいながら進めます。
小1のAちゃんは、「一周」の意味がわからなくて絵が描けませんでした。
ゼロイチは教えない教室なので、もちろんその日はモヤ〜っと解けないまま終わることになりました。
その日、Aちゃんのお母さんには「一周」の意味が難しかったことと、どのような体験をしてほしいかなどをお伝えしました。
その数日後、お母さんからAちゃんと公園に行った時のことについてメールをもらいました。
Aちゃんは「ママ、一周してくるから見てて」と言って走り出して一周ぐるっとしてから
「ママ、これが一周だよね?」と聞いてきたそうです。弟くんにも「これが一周だよ」と教えていたそうです。
Aちゃんにはお教室でわからなかったモヤモヤが残っていたんです。
それを自ら経験してお母さんに言葉を確認することで言葉とイメージが一致したんですね。
これで、ハッキリと「一周」という言葉の意味が理解できました。
Aちゃんにとって、「わからない」が「わかる」に変わった瞬間です。
これが本当の学びだと、ママからのメッセージを読みながらとても感動しました。
私がその場で教えて、その場で正解させていたら、きっとAちゃんの思考は続いていなかったでしょう。
Aちゃんは素晴らしいです!
教えなくても、自分から学ぶ姿勢を持っているし、学ぶ楽しさも体験できました。
そしてそれを支えるお母さんも本当に素晴らしいです(^^)
わからないことは悪いことではなく、次の学びのきっかけになること。
わからないことがわかるって、とても嬉しいことをAちゃんに体験させてあげられました。
本当に素敵なことです。
わからない → わかる
これが楽しいと思える力があれば、今後どんな壁がおとずれても、どんな問題があっても乗り越えていけますね。