割り算の筆算がわからなかった小4男子くん
「81個のりんごを11個全てのカゴにできるだけたくさんのりんごを同じ数になるように入れるとりんごは何個余るでしょうか」
教室での一幕です
大人が解くと
81÷11=7 余り4
ですね
「あ〜、割り算のやり方がわからない・・・」
でもね、私に聞いてきません
「筆算使わなくてもできるよ」
「絵を描けばいいよ」
と言われるのがわかってるから(笑)
どうするのかなと思って見ていたら・・・やってくれました
Sくんの頭の中を読み解きます
カゴ全部にりんごを一つずつ入れていったら11個必要
そうすると11個減るから、
81-11=70
70−11=59
59−11ー48
48ー11=37
37−11=26
このあと、26から11を同じように引いていこうとしたが、スペースがたりなかったので、11が26の中に何個あるかを調べている
11+11=22
これより26の中に11が2個はいることがわかった
26ー22=4
これまで引くことができた11の数は5個、26の中に11は2こ入っていることから81÷11=5+2 あまり4
「割り算の計算はできるけど、意味がわからない」の正反対で、
割り算の意味がしっかりわかっているからこそ割り算を使わなくてもできる
そして必ず、割り算の筆算もできるのです
どんぐりのすごいところはまさにこの力
子どもたちは、誰にも教わらず自らの考えで答えを導き出していく
糸山先生は教えるのはもったいないと言われます
その意味が痛いほどわかる
私たちが筆算のやり方を教えると見た目は早くてスマート
しかしその実態は
割り算の意味がわからない
割り算の使い方がわからない
同じパターンの問題しか解けない
そんな応用のきかないアタマを作ることにもなってしまう可能性がある
「無限筆算になりそう」と言うSくん
「絵が早いよ」と声をかける、引き算の筆算をしたあと、絵でも確かめていました
何パターンでも解ける、この余裕に感動です
4月の教室の一コマでした
そして筆算を習った今がまた面白くなってきた
またご紹介しますね